July 18, 2005

旧友の絵

city「第1回旭土会絵画展」と言う案内はがきが来た。差出人の名前を見て小中学校の同級生が思い浮かんだが、その人と絵画展と言うのはどうにも結びつかない。実は私は絵は嫌いではない。大学時代はほとんど幽霊状態ながら「パレットクラブ」と言う美術部に所属していた。今日は暇だったし、場所がうちのすぐそばの「高崎市シティーギャラリー」だったので、ともかく行ってみることにした。

shimadakunお~!いたいた。やっぱりS君だった。最近油絵を描き始めて、今回の絵画展を主宰した外処旭という先生のところで月1回絵を習っているのだと言う。今回の出品は3点。左がマレーシアの片田舎のゴム園、中央がマラッカの中華街で客待ちの間に転寝をする人力車のおっさん、右が上毛三山のひとつ赤城山の風景である。う~ん、マレーシア関係の2点の色使いは秀逸である。先生の絵を超えてしまっているのではないかとさえ思う。S君は1994年から2001年までマレーシアに駐在しており、その間に絵に描いてみたい題材が蓄積して行ったのだと言う。現在はペトロナス・ツインタワーを臨むクアラルンプール市街の夕暮れ時の絵を制作中とのことだった。

ペトロナス・ツインタワーにまつわる話をひとつ。このツインタワー、実は片方が日本のJV、もう片方がペトロナスの最大の顧客でもある韓国のS財閥により建設された。どちらとは言わないが、片方のタワーはかなり傾いて建っているらしい。2つのタワーをつなぐスカイブリッジによりもう片方のタワーにささえてもらっているというのがもっぱらの地元のうわさである。

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July 14, 2005

外国人の質問

初めて日本を訪問する外国人はあらゆることに興味を示す。いろいろ質問されると「つまんないこと聞くなよ~!」と言いたくなる。外国人の目に不思議に映る日本の事象をご紹介する。

怪しいマスク

日本では定番の白いマスク。う~ん、確かに怪しい。外国でお目にかかれるのはSARSや鳥インフルエンザなどの伝染病が発生した地域くらいだろうか。「あの白いマスクはなんのためにつけてるの?」これまで何度となく聞かれた質問である。花粉症の季節であれば、答えは簡単だが、そうでない場合は私にも答えはわからない。

緑のランプ

「トラックのキャビンの上についている3つのランプ。あれって何?」そんなの何だっていいじゃない!これまた嫌になるほど聞かれた質問である。常識のある人なら知っていることかもしれないが、私には何の意味があるのかわからない。この際だから調べてみた。

関連サイト 

お見合い

日本にお見合いという制度があることを知っている欧米人はけっこう多い。が、なぜかお見合いは前近代的で滑稽なものであり、過去の遺物であると考えている人が少なくない。現在の日本でも既婚者の4人に1人はお見合いであると言う話をすると一様に驚き「断ってもいいのか?」「何度でも出来るのか?」とくだらない質問をたたみかけてくる。一通り質問に答えると、たいてい「個人的にはちょっと遠慮するが、自分の国にもそんな制度があったらもてないやつが救われるだろうな~。」となる。ところで私は見合い結婚である。

POLITICALY INCORRECT!

「日本にはタブーがないの?」アメリカでは人種、性別、容姿、ハンディキャップなどの蔑視につながる発言はご法度であり、これを犯したときによく使われる表現が”POLITICALLY INCORRECT”である。私は「それを言っちゃあおしまいよ。」と勝手に意訳している。日本人は概してこう言う問題に無頓着で、思慮のない発言により往々にしてアメリカ人をあきれさせる。「黒人は動物に近いから、足が速いのはあたりまえ。」などがその例である。「アメリカのオフィスやバーではそういう話はしないほうがいいよ。」ご忠告ごもっとも。

クラクション

「交通量の多い駅前のホテルに泊まったのに、昨日の夜は一度もクラクションの音を聞かなかった。日本人はクラクションを使わないの?」似たような質問を多くのアジア人から受けた。以前クラクションを鳴らされたことに腹を立てて人殺しをすると言う事件が起きたが、この犯人をインドに送り込んだら毎日数百人を殺すに違いない。私自身は最後にクラクションを鳴らしたのがいつだったか記憶にない。

何でも買える自動販売機

自動販売機で買えるアイテムの多さでは、日本はダントツに世界一ではないだろうか?Tシャツに乾電池、野菜、米、花、果ては温泉水まで売っている。「そんなの自動販売機で買う人いるの?」疑問に思う気持ちはわからなくはないが、大きなお世話である。ちなみに青少年の健全な育成を標榜するアメリカ人にとっては酒やタバコ、エロ雑誌、エロビデオなどが誰にでも買える状況はちょっと許せないことのようである。

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June 23, 2005

タバコが吸える禁煙席

3年程前、中国系のC航空で北京に行ったときのこと。チェックインのカウンターで「禁煙席が満席なので、喫煙席でもよろしいでしょうか?」と聞かれた。私は以前タバコを吸っていたので、タバコの煙がどうしても耐えられないと言うわけではない。いやだと言ってもしかたがないので、了承した。飛行機が飛び立ち、禁煙のサインが消えるとたちまちタバコの煙が充満してきた。最後部付近の座席だったのだが、前のほうの禁煙席にいる人まで後部の通路にやってきてタバコを吸うので、それは酷い状態だった。北京で合流した某大手商社の若手社員T氏にこの話をしたところ、

「えっ、あれやっぱ本当だったんすか?この前C航空に乗ったとき『これより先のおタバコはご遠慮ください。』なんておかしなアナウンスが流れたんで、『何を寝ぼけたこと言ってんだろう?』って思ったんすけど、本当にタバコが吸える席があったんすね!」

といたく感激。飛行機の中でタバコが吸いたいT氏、帰りは日系の航空会社の予約をキャンセルしてC航空の私と同じ便に乗ることになった。

さて、帰国時のC航空のカウンター。預ける荷物の有無、通路側、窓側の希望は聞かれたものの、喫煙については何も聞いてこない。じれたT氏、わざと大きな声で、

「あの~、タバコが吸える席ってないんすか?もしないんだったら、こんなしょ~もない飛行機に乗る理由ないんだけど・・・。」

喫煙席はあると言う。禁煙希望の私は35番、タバコが吸いたいT氏は37番の座席となった。(2列後ろが喫煙席?どうも煙がきそうだな・・・。)飛行機が飛び立ってしばらくすると案の定煙がもくもくと流れてきた。ふと顔を上げると後ろの座席ばかりでなく、横の座席や前の座席でも皆タバコを吸っている。どうなってるの?察するに喫煙席があるとは知らなかったスモーカーが「まわりにタバコを吸っている人がいる。」「禁煙のサインは消えている。」と言うことで「この飛行機は自由に喫煙できる。」と勘違いしてしまったのではないだろうか。それにしても、禁煙席での喫煙をキャビンアテンダントがまったく注意しないのにはあきれた。

乗客からの苦情もあってか、その後C航空も全面禁煙になったようである。

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June 04, 2005

ロシアこぼれ話

今週1週間ロシアに出張した。出張期間中に体験したこと、見聞きしたことをご紹介する。

間違い電話

商社Sのモスクワ駐在員の携帯に電話を入れたのだが、何度かけてもおばちゃんが出る。しかも、だんだんおばちゃんの声が激しくなってくる。「間違った番号を教えられたのかな?」と思い、去年もらったモスクワ事務所の名刺の番号に電話をしてみたが、こちらも関係ないと思われるおばちゃんが出て怒鳴られた。どうなってるの?ロシア人に確認したところ、プリペイド式の携帯に電話するには頭に+7または8をつける必要があるのだと言う。なるほど。確かに教わった電話番号には+7と書いてあったのだが、7はロシアの国番号なので、てっきり+7が必要なのは外国からかける場合だけだと思い込んでいたのだ。しかし、+7をつけ忘れた場合にかからないと言うのならまだいいのだが、一般電話につながってしまうというのは困りものである。ちなみに商社Sのモスクワ事務所は移転し、電話番号も変わったと言うことが判明した。日本ではある電話番号の契約が終了した場合、トラブル防止のためにしばらくこの番号は新たな契約者には与えられないのだが、ロシアでは、まったくそのような配慮がないためともかく間違い電話が多いのだと言う。商社Iのモスクワ駐在員は携帯電話を購入してからしばらくの間毎日5、6件の間違い電話に悩まされたそうである。かく言う私もすでに5、6回間違い電話をかけてしまった。 

公務員の給料(商社Iの駐在員の話)

ロシアの警察官の月給は4000ルーブル(約1万6000円)程度だが、とてもこれでは生活できないのでこれと同等かそれ以上の副収入を得ている。副収入は個人的に徴収する「罰金」である。外国人観光客もパスポートの不携帯や横断歩道での信号無視などでよく罰金の標的になる。法外な罰金を要求されることもあるが、軽微な犯罪であれば相場は500ルーブル(約

2000円)である。へたに断ると1日留置場で過ごすことになる。

医者の月給も警察官と同じくらいである。医者にかかるのは基本的にはただなのだが、実際にはお金を払わないとまじめに診察してもらえない。極端な話、高熱があっても「たいしたことはありません。」と言われてそのまま帰されてしまうことがある。医者に個人的な謝礼を払えば注射を打ってくれたり、薬を出してくれたりする。また、看護婦の給料も安いため、多くの看護婦が2つか3つの病院をかけもちしている。各病院には週に1度か2度しか顔を出さず、給料は各々からまるまるもらっている。

大学の教授の給料も安い。住居や光熱費はほとんどただと言うことで優遇されているが、かのモスクワ大学でも教授への付け届けは公然と行われている。旧ソ連の時代には共産党員の中でも選りすぐりのエリートの子弟だけが入学できたのだが、今は外国人にも解放され、日本人留学生もいるので単位の売買は教授、学生双方にとってありがたいものになってしまっているのかもしれない。

キャビア

ロシアのお土産と言えば三大珍味のひとつキャビアである。チョウザメの種類の違いにより高級な順に青ラベル、黄ラベル、赤ラベルがある。去年は話の種にと思い、モスクワ市内のスーパーで黄ラベルと赤ラベルの2オンス(56.8グラム)入りの小瓶各1個を合計約6000円で購入した。今回も同じようなものを買おうと思い、ホテルの近くのスーパーに下見に行ったところ、なんと一番安い赤ラベルでも1個1256ルーブル(約5000円)もする。去年空港の免税店で赤ラベルが1個40ドルくらいだったと言う記憶があったので、最悪空港で買ってもいいかと思い、とりあえず何も買わずに帰った。ところが、帰国する日に大手商社Sのモスクワ事務所に寄った際、

今キャビアは品薄で値段が高騰している。

空港の免税店ではもう売っていない。

と言う話があった。そんな~。聞いてないよ~。しかし、私を空港に送ってくれた商社Sのロシア人ドライバーが気を利かせて途中でキャビアが買えるスーパーに寄ってくれた。

お~!ホテルのそばのスーパーでは2247ルーブル(約9000円)もしていた最高級の青ラベルがここではなんと1400ルーブル(約5600円)。

有り金をはたいてめでたく青ラベル2個と赤ラベル1個をゲット。ムフフ、あこがれの青ラベル。しかも、高級品のマロッソル。淡い色をした大粒の卵ちゃん・・・。あとはハゲタカ対策だけか。空港の免税店で確認したところ、確かにどこにもキャビアは置いていなかった。

平均寿命

モスクワで鉄道関係の客先に案内してもらった大手商社Xの駐在員Yさんと東京本社からの出張者Sさんの会話。

Sさん「ロシア人男性の平均寿命って60歳未満らしいよ。」

Yさん「へ~、よっぽど不健康な生活してるんでしょうね?でも、政府は年金についてあんまり心配しなくてすみますね。」

Sさん「ところで、うちの会社の社員の平均寿命って57歳だって言うじゃない。」

Yさん「私もそんな話を聞いたことがありますけど、本当ですかね~?ロシア以下ってことでしょう?」

Sさん「ロシアの平均寿命が低いのは生まれてすぐに死んじゃう子もいるからだろう?うちの社員は入社したときにはすでに二十何歳かにはなってるわけだからな~。イラクあたりでどんどん死んでるってわけでもないし・・・。」

Sさん「そうですよね。それを考えるとうちの会社ってかなりひどいってことですね。57歳っていったら、そもそも定年前ですものね~。」

大手商社社員の平均寿命が短いというのはよく知られた話である。よっぽど不健康な生活をしているのであろう。

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June 02, 2005

ロシア出張日記 その3

昨日は大手商社Iの駐在員Aさんが夜のモスクワを案内してくれたよ。メンバーはAさんとぼくのほかに商社I東京勤務のBさん(旧ソ連の時代にモスクワに駐在した経験あり)と中部地区の大手工作機械メーカーTの営業担当Cさん(ロシアは初めてだがアメリカ、ヨーロッパに駐在経験有り)。

circus モスクワ市街を一望できる通称レーニン丘でちょっと土産物屋をひやかしてからボリショイ・サーカスに向かったよ。記憶が定かじゃないんだけど、10年くらい前にぼくの町の近くにボリショイ・サーカスが来たときに家族で見に行ったような気がするんだよね。アクロバットに空中ブランコ、ピエロの道化に動物の曲芸って言う思った通りのお決まりのパターン。ところが、

Bさん「いつ来ても新鮮な感動を覚えますな~。」

Aさん「いや~、ほんと。大人も飽きさせないんですよね。」

Cさん「すばらしい!時間がたつのがあっという間でしたね~。」

この人たち正気なの?ぼくは退屈で死にそうだったんだけど・・・。それともぼくがおかしいのかな?

夕食は韓国系の人が経営するホテルの中にある韓国料理のレストランに行くことになったよ。従業員は皆韓国系の人なんだって。まずはビールで乾杯。「お~、ビールが冷えてる!やっぱり、ロシア系とはサービスが違うねえ。」とAさん。ロシアのレストランではビールが冷えてないことが多くて文句を言うと「冷えたビールがよかったんですか?」とか「今から冷やしますので少し待ってください。」なんて間の抜けたことを言われたりするんだって。このレストラン、韓国と違って調理された焼肉が出てくるんだよね。味は悪くなかったけどね。

ところで、このホテル、ロビーがカジノになっていてスロット・マシンとかブラック・ジャックのテーブルがずらっと並んでいたよ。カジノのまわりには客待ちの女の子もいるんだよね。Bさんによると相場は一晩150ドル~だって。女の子が横に座るルームサロン風の店も入ってるって言うから古き良き時代の韓国そのままって感じかな。

2次会はス○○○プ・ショーに行くことになったよ。あんまり乗り気じゃなかったけど、Bさんとぼくは最初の15分だけで退散するってことで、とりあえず同行することにしたよ。店に入る前にAさんがシステムの解説。「まず入場料の500ルーブル(2000円)を払います。ドリンクは150ルーブル(600円)前後。踊り子で気に入った子がいれば席に呼ぶとひざの上に乗って踊ってくれます。チップは1回100ルーブル(400円)。踊り子とは別に服を着た女性がいます。気に入った子がいれば100ドルでいっしょに個室に行けます。裸の踊り子と服を着た子は仕事がまったく別ですから気をつけてください。」なるほど。ってことは650ルーブル以上は使わずにすむってことだよね。まあ社会勉強のためにぎりぎり許せる出費かな。

店に入ってわかったんだけど、これってアメリカでよくみかけるポール・ダンスだよね。アメリカではこんなに狭くて暗い店はないと思うけど・・・。それとアメリカでは踊り子のチップは最低でも10ドルかな。ぼくが席に着くなり踊り子の一人が近づいてきたよ。「あっ、ぼく関係ないから。こら~、聞いてないの?」あれれ~。もう勝手にぼくのひざにまたがって踊り始めてる~。でも、この子、すごく美人でナイスボディー。ちょっとぼくの拒否する態度が「いやよ、いやよもいいのうち。」って感じだったかな~。反省。

その後も代わる代わる踊り子がやってきたんだけど、両手で大きなばってんを作ってきっぱり拒否。客待ちの子も言い寄ってきたけど、もちろん拒否。あんまり魅力的な子もいなかったしね。そうこうしてるうちに「個室行ってきま~す。」とCさん。元気だね~。予定の15分を少々オーバーしてBさんと私は退散することに。100ルーブル余計にお金を使っちゃったけど、なかなか有意義な社会勉強だったな~。

注:ロシアに出張中のぴょんたろうさんの日記をそのまま使わせていただきました。

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May 27, 2005

交通手段 その1

日本でアメリカ人と一緒に行動すると、電車に乗りたがらないので困る。確かにアメリカの交通手段と言えば近距離なら車、遠距離なら飛行機と決まっている。「電車なんて小学校の旅行のとき以来乗ってないなあ。」などと言う人が多いし「電車は貧乏人の乗り物」と考えている人も少なくない。東京都内の移動に車を使うと渋滞で時間が読めないし、駐車場の問題もある。関東には羽田と成田(国内線はごくわずか)にしか空港がないので、空港に行くまでの時間や搭乗までの待ち時間を考えると、新幹線のほうが便利であることが多い。このような事情をいちいちアメリカ人に説明し、納得してもらうのは一苦労である。

技術提携先I社のアメリカ人L氏が私の会社との仕事を終え、別件で福岡と長崎の会社に回ることになった。単独行動になるので「福岡から長崎までの移動は大丈夫?」と心配して聞いたところ、本国の旅行代理店に頼んで飛行機の予約をしてもらってあるのだと言う。さすがは九州、交通手段はアメリカに近いものがあるな~、とちょっと感動。

でも、福岡から長崎なんて飛行機飛んでるの?

念のために予定表を見せてもらったら、なんと

(直行便がないので)「大阪経由」

と書いてある。

「オマエら(L氏と旅行代理店)アホか~!」

飛行機の予約をキャンセルして電車で移動するようアドバイスしたのは言うまでもない。

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March 29, 2005

インド仕様車

韓国のH自動車を訪問したとき、H自動車のインド工場に2年間駐在したことのあるL次長が面白い話をしてくれた。「インドで販売したH自動車の車は3日でクラクションが壊れると言うことでクレームが出ました。あんな無茶な使い方をして欠陥品扱いは酷いですよ。仕方がないので、インド向けには特別に頑丈なクラクションを使用することにしました。」インドでは走っている間クラクションを鳴らしっぱなしと言うドライバーが多い。たくさん鳴らしたほうが優先権があるとの決まりがあるのではないかと疑いたくなる。しかし、あれだけ鳴らしっぱなしだと本当に危ないときに狼少年になってしまって効果がないのではなかろうか。

韓国のG自動車のP部長が来日したときにも同じような面白い話を聞くことができた。「インドで生産していた軽自動車のことなんですけど『リアサスペンションがすぐに壊れてしまうので、トラック用のものを送ってくれ。』と言う要求がありました。」(もちろん冗談)インド人はトランクの部分を勝手に改造して人がたくさん乗れるようにしてしまうのだと言う。「それで『いくらなんでもトラック用のサスペンションは大げさだろう。いったい何人乗るって言うんだ?』って聞いたら『最低でも10人は乗ります。』って言うんですよ。」確かにインドでは走っている車から人がはみ出しているのを良く見かけるし、オートバイでも5人くらいは平気で乗っている。

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March 24, 2005

韓国の食事

二十数年前初めて韓国に行ったとき、韓国の食事はなんてまずいんだろうと思った。どうして韓国人は毎日まずいものばかりを食べてがまんできるのか不思議だった。もちろんこれは韓国の食文化に対する冒涜であり、じきに私は自分の誤りに気がつくことになる。

私は年3回前後韓国に出張していたが、5年後には特に問題なく韓国の食事が食べられるようになり、10年後には韓国の食事がおいしくてしかたがなくなった。今では韓国料理は私の好物のひとつになり、海外出張でご飯が食べたくなったときなどは、日本料理屋より韓国料理屋に行くことのほうが多い。

韓国では食事のマナーがちょっと日本と違う。日本では出されたものはすべて食べるのが礼儀だが、韓国では残すのが礼儀である。全部きれいに食べてしまうと「これっぽっちしか出さねえのか。おれは食い足りねえ!」という意思表示になり、料理を出した側を困惑させることになる。

韓国では残すのがあたりまえなので、食堂などではうっかりすると食べかけの皿をどんどん片付けられてしまう。技術提携先のI社の副社長H氏が韓国に出張したときのこと。ソウルのKホテルの朝食のバイキングで食べ物を取ってきてテーブルに置き、コーヒーを取りに行って帰ってきたらもう皿が片付けられていたと言う話がある。

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March 13, 2005

税関の話 その2

7,8年前のことだが、米国の提携先の役員W氏といっしょに日本、韓国の自動車会社にPRを行ったことがある。

日本でのPR終えたW氏はお土産に模造の日本刀3本を買い込んだ。米国に発送しようとしたら送料が約2万円。合計5万円程度のものを送るのに送料が2万円と言うのはちょっとばかげている。しかたなくW氏は日本刀を韓国まで持っていくことにした。

ところが、この日本刀が韓国の税関でひっかかってしまった。税関職員によれば日本刀は「武器」なので韓国には持ち込めないのだと言う。単なる飾り物で武器としての実用性がないのは明らかなのだが、この職員、頭が固く、いくら説明しても埒があかない。「それじゃあどうすればいいんですか?」「出国するまで預からせてもらいます。」結局引換証を渡され、日本刀は税関にて保管されることになった。

正直なところ、日本刀を税関で預かってもらえたのはラッキーだった。と言うのも、韓国でいくつかの都市を回る間日本刀は邪魔になるので、いずれにしても空港で預けようと思っていたのだ。サイズ的にコインロッカーには入らないのではないかなどと心配していたが、税関が無料の荷物預かり所になったというわけだ。

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March 11, 2005

税関の話 その1

イギリスの税関はいいかげんである。成田からロンドン経由でニューキャッスルまで行ったときのことだが、英国航空によれば荷物は自動的に積み替えられるのでロンドンでは受け取る必要はないのだと言う。そんなばかな。ロンドンで一旦入国し、ロンドンからニューキャッスルまでは普通の国内便である。しかし、事実荷物は自動的に積み替えられ、ニューキャッスルの空港で受け取ることが出来た。もちろん、ニューキャッスルでは税関など通っていない。私の荷物は中身が何であるかに関わらず、成田からニューキャッスルまでフリーパスである。

メキシコの税関は変わっている。出口に押しボタンがあり、係が「これを押してください。」と言う。ボタンを押して青ランプがつけばそのまま通過できるが、赤ランプがつけば荷物を一切合財調べられる。一体どうなってるの?「だいたい12回に1回赤ランプがつくので赤ランプがついた直後に行けば安全。」、「いやいや、乱数になっているから、続けて赤ランプがつくこともあるし、しばらくつかないこともある。」、「裏で見張っている人がいて、あやしいやつが来ると手動で赤ランプをつける。」など諸説があるが、実際どうなっているのか定かではない。ボタンを押すときはいつもドキドキするが、幸運なことにこれまで赤ランプがついたことはない。

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March 05, 2005

今何時?

5年程前だったと思うが、シカゴで仕事を終えて帰国するときに危うく飛行機に乗り遅れそうになった。搭乗ゲートに向かう途中、名物のホットドッグ屋が目に入ったので、食べていこうかとちょっと考えたが、値段を見るとなんと4ドル99セント!いくら空港内とは言え、あまりにもぼっている。しばしの葛藤の末、あきらめることにした。搭乗ゲートまで行くと、まだ出発まで1時間ほどあるはずなのに、もう搭乗が始まっているようである。特にすることもなかったので、そのまま搭乗したのだが、私が乗るなりドアが閉まってしまった。私は気づいていなかったのだが、実は当日の午前1時に時間が夏時間に切り替わり、1時間早まっていたのである。

このできごとには伏線があった。このときの出張ではまずシカゴ(イリノイ州)のお隣のハモンド(インディアナ州)にある技術提携先を訪問した。技術提携先で「明日ラフィエット(インディアナ州)にある会社に車で行くんだけど、10時のアポなら8時に出れば大丈夫だよね?」と聞いたところ「1時間の時差があるから7時に出ないと間に合わないよ。」と言われた。(イリノイ州とインディアナ州では基本的に1時間の時差があるのだがハモンドは最寄空港がシカゴと言うこともあってかシカゴと同じ時間を採用している。)このとき技術提携先の人が「ただし、来週なら8時でも間に合うけどね。インディアナの人間は『あまり遅くまで日が沈まないと芝生によくない。』と言って夏時間を採用してないんだよ。(もちろんジョーク)」と付け加えていたのだ。

日本人にとっては同じ国の中で時差があるというだけでもややこしいが、その中で夏時間を採用するところとしないところがあるのだからうっかりすると思わぬ落とし穴にはまる可能性がある。

What time is it now in Indiana ?

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February 22, 2005

アポ取り

日韓ワールドカップの開催期間中にヨーロッパに出張した。フランスの自動車会社の購買担当者と午前10時にアポがとってあったのだが、時間を過ぎてもなかなか出てこない。案内をしてくれた大手商社Mの駐在員が解説をしてくれた。「これは絶対フランス対デンマークの試合を見てますよ。試合が終わるまでは出てきませんね。」なるほど、私とサッカーの試合とどっちが重要かは考えるまでもない。

30分ほど待たされて、やっと購買担当者が出てきたのだが、見るからに不機嫌そうである。うちの会社の製品の売込みをしたのだが、何を説明しても上の空と言う感じで、手ごたえはまったく得られなかった。最後に「ところで、試合の結果はどうでしたか?」と聞いてみた。「0対2で負けたよ。」フランスの予選リーグ敗退が決まった試合であった。売り込みには最悪の日を選んでしまった。

自慢話をひとつ。この日の午後時間が空いたので、以前訪問したことがある大手商社Sの事務所に電話を入れてみた。ところが、録音で何かのメッセージが流れている。「これは事務所移転の案内だな。」と思い、耳を澄ますと何か数字を言っている。私は大学時代第二外国語としてフランス語を習っていたので、数字だけは何とか聞き取れる。3回聞き直して確かめた番号に電話をかけてみると見事に移転先につながり、その日めでたく新事務所に挨拶に行くことが出来た。えっ、ぜんぜん自慢にならないって?そりゃそうだ。

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February 17, 2005

親切なインド人?

空港を見ればその国の文化程度がわかる。私はインドに十数回行っているが、インドに行き始めのころボンベイの空港で酷い目に遭っている。

まず、空港の入り口でもぐりと思われるポーターに勝手に荷物を運ばれそうになり、断ると無理やり「空港使用税」を徴収された。チェックインの列に並んだが、横はいりが多く、時間が経っても前にいる人の数は増えるばかり。飛行機に乗り遅れるのではないかとひやひやしながらやっとカウンターにたどり着くと「この飛行機は出発が5時間ほど遅れています。バウチャーを出しますので、レストランで食事でもして来てください。」とのこと。

レストランでメニューを見たが、訳のわからないものばかり。幸いカレーが2種類(チキンとえび)あったので、えびのほうを注文した。ところがウエイター「チキンのほうがいいと思いますよ。」変なことを言うやつがいるなと思いつつ私「チキンはあまり好きじゃないんでえびのほうを。」ウエイターは一旦引き下がったのだが、しばらくすると支配人と思しき人を連れて戻ってきた。支配人、神妙な面持ちで「えびのカレーを注文されたそうで・・・。ここのところ湿気が高くてえびは変な匂いがしています。腐っているのではないかと思うんですが、それでもよろしいでしょうか?」私が注文をチキンに変えたのは言うまでもない。

後日インド駐在の商社の人にこの話をしたところその人はにこりともせず、「それはラッキーでしたね。普通インド人はそんなこと教えてくれませんよ。」だって。

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February 16, 2005

恐ろしい伝染病

もう10年近く前になるが、インドに出張したときに運悪くペスト騒ぎに巻き込まれた。スーラットと言う町でペスト患者が多数確認され、恐れをなして逃げ出した住民が全国各地にちらばったため、たちまち大混乱となった。日本ではペストと言われてもピンとこないが(帰国後に読んだ新聞記事によると日本では大正十五年以来ペスト患者は確認されていない)インドでは第二次大戦後にペストが大流行して多数の死者が出たため、ペストに対する根強い恐怖心がある。現地のケーブル・テレビも「近隣諸国との間の鉄道はすべてストップ」、「湾岸諸国がインドからの旅客機の受け入れを停止」など、ペスト関連のニュースを連日トップで放送した。

taj3 「そんなところで何をしている。早く帰って来い。」インドのホテルに父から電話がかかってきた。日本でもインドのペスト騒ぎがニュースになっていて、ほとんどの日本企業が現地駐在員を続々と引き上げさせているのだと言う。事情はともあれ仕事を途中で投げ出すわけには行かないし、日本人が皆帰国するような状態では、日本行きの飛行機の予約も取れないだろうと思い、私はスケジュールを変更せずにそのままインドに残ることにした。その間にもペスト騒ぎはさらにエスカレートし、全身白ずくめの作業者が各地で消毒を行う様子やワクチンを求めて長蛇の列を作る住民の姿がテレビに映し出された。

出張を終え、インド発の飛行機が成田に到着したとき、私はちょっと拍子抜けした。マスクをつけた医者や看護婦が到着ゲートで待ち構えていて、有無を言わさず診察室に連れ込まれるのではないかなどと想像していたのだが、空港にいつもと変わった様子はなく、検疫で呼び止められることもなかった。要らぬ心配から開放されて意気揚々と帰宅した私に妻の思いがけない仕打ちが待っていた。いきなり殺虫剤を吹きかけられてあっけにとられる私に「ペストは蚤からも感染する。服やバッグに蚤でもたかっていたら大変。ペストには(私は知らなかったのだが)潜伏期間があるから、今日から1週間は家族から隔離。」と妻。私は「なんともない。」と主張したが、まったく聞く耳持たずで検疫を素通りしてしまったことについてもなじられた。翌日妻が保健所に相談したが、「とりあえずなんともないのなら、しばらく様子を見たらどうですか。」とつれない対応だったとのこと。それから1週間、自発的に感染拡大防止用のマスクをかけた私は、会社や自宅で神妙に過ごすこととなったが、もちろん日本で七十数年ぶりのペスト患者になることはなかった。

ペストの騒ぎから数ヵ月後、私が会社から帰ると再び妻に「今日から1週間隔離。」と言われた。今度は何かと思ったら、息子がおたふくかぜにかかったのだと言う。妻が私の母に聞いたところ、私は子供のときにおたふくかぜにかかっていないらしいとのことで息子のおたふくかぜがうつると大変なことになると脅かされた。あきらめ顔の私に「ひょっとしたらお母様の思い違いかもしれないから、病院で免疫の検査をしてもらったら?」と妻。空港の検疫を素通りして1週間謹慎することになった反省から、私はすぐに病院にでかけた。検査用の血を採られてげんなりしている私に医者の予期せぬ一言が待っていた。「検査の結果が出るのに1週間ほどかかります。」それってペストも同じ?

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February 15, 2005

中国人の値決め

バブル華やかなりしころ、社員旅行で香港、マカオに行ったことがある。実態は観光旅行だが、税金対策のため表向きは「研修旅行」と言うことになっていた。こじつけになるかもしれないが、この旅行の中で私は中国人と商売をする上での教訓を得ることができた。

香港ではバスで観光名所を回ったのだが、バスが止まるたびにみやげものを売りつけようとする怪しげな人間に取り囲まれた。定番は「本皮ベルト、5本千円」である。旅行なれしていない社員は「近所のおみやげに良さそう。」などと言って喜んで買っていたが、言い値で買うなどばかばかしい話である。ちょっとネゴするとすぐに「7本千円」、「10本千円」とベルトの数が増えていく。千円は変わらないというところが面白い。

マカオではみやげもの屋で「高級本皮ベルト1本千五百円」と言うのが売られていた。ある社員が「こんなの高すぎるよ。同じものが香港では5本千円だよ。」と冗談で言ってみたところ「お客さん、ものが違いますよ。」と店主。「だめだめ、5本千円じゃなきゃあ。」と社員。すると店主「う~ん、わかりました。5本千円にしましょう。」だって。ヒスイのみやげもの屋はもっとひどい。一応値札はついているのだが、ネゴをしていくと最後には値段が10分の1になる。ゼロをひとつとればいいと言うのは店員にもわかりやすいようにとの配慮か?

中国人と商売をしていると、最初の出し値からいくら負けたかを非常に重視することがわかる。ばかげていると思っても、ともかく最初はとんでもない値段で見積もる必要がある。

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