タイ出張日記 その1
ぼく今タイに来てるんだ。15年ぶりくらいかな。なんでこんなところに来てるかって言うと、ま、商談ってとこかな。こっちにSって言う財閥グループがあるんだけど、そのうちのひとつの自動車部品メーカーがぼくの会社の機械を買いたいって言うんだよね。日本の大手自動車会社の技術本部長まで務めた人で、今は定年退職してこの会社の顧問になってる人から紹介があったんだ。
Sって言う財閥グループのオーナーは中国系の人で、ラーメン屋から始まって一代でこの財閥グループを築いたんだって。オーナーの弟はタクシン元首相の懐刀で副首相兼経産大臣だったって言うんだよね。まあ、そんな関係でいろんな情報をいち早く得られたこともグループにとってはずいぶんプラスに作用してたんだろうね。でも、クーデターでタクシン首相が失脚したときには弟はもちろん、オーナーやこの会社の幹部もみんな雲隠れしちゃったんだって。
ま、そんなことはぼくにとってはどうでもいいんだよ。ぼくの会社の機械を買ってくれさえすればね。でも、引き合いを紹介してくれたおじさんによると、この会社はともかく動きが鈍いんで、実際に機械が発注されるまでには2年くらいはかかるんじゃないかって。まあ、それもしょうがないよね。どうしても南国の人ってのはものごとに真剣に取り組もうって言う姿勢が足りないから。裸で寝転んでて、おなかがすいたらバナナかマンゴーでももいで食べてりゃ生きていけるって環境だとあんまりがんばろうって気が起きないよね。これがシベリアだったらそうはいかないんだろうけど。
前回(15年くらい前)タイに来たときにゴルフをやったんだけど、プレーヤーひとりに3人キャディーがついたんだよね。ひとりはバッグを持つ係り、2人目がクラブを取り出したりボールをセットしたりする係り、3人目が打ったボールを見つけに行く係りだよ。で、途中に池があると池の中でボールが飛んでくるのを待ってるお兄さんがいたりするんだよね。さすがに今はプレーヤーひとりにキャディーはひとりだって。池の中で待ってるお兄さんはまだいるらしいけどね。
注:海外出張中のぴょんたろうさんの日記をそのまま使わせていただきました。

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